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Wednesday, August 24, 2011

食物繊維の宝庫: ブラン・シリアル/Bran Cereal

Bran Cereal
どうやら、多くの北米人はシリアル中毒らしい。数年前から北米の都市で爆発的人気を呼んでいる「シリアル・バー」(シリアルのテイクアウトのお店)のことを知ったとき、そう思ったね。お気に入りのシリアルに、フルーツやナッツなどのトッピング、1%ミルクや豆乳などのミルクから、各自お好みのシリアル・ボウルをつくるのだ。このシリアル・バー、大半の店舗がオフィス街にあることからしてもターゲットはプロレタリアートではない。トロントでは、ベイ・ストリートのスーツ族がオフィスにお持ち帰りしていると聞く。

なるほどね。北米スーパーのシリアル・セクションを見ると、カラフルな色、動物の形、キャラクターなどで子どもをターゲットにしていることは一目瞭然である。そして、こうしたものを子どものころから無意識に食べ続けた顛末としては夫がよい例である。朝はシリアルに始まり、夕食前に「ちょっと小腹が空いた」という時にも、真夜中にもシリアルを食べている姿が度々、目撃されている。

一方で、カナダのお金持ち層であるブーマーが年をとるにしたがい、メーカーも健康志向のラインを出すようになった。それにつられるようにして、長年、朝食はトーストと決まっていた私の朝食に「ブラン・シリアル」が登場するようになった。

茶色っぽい奇妙な形のブラン・シリアルは、ウィート・ブラン(wheat bran)と呼ばれる小麦のもみがらを主原料とするシリアルで、食物繊維の豊富さが何よりの売りである。何しろ、一食分(1/2カップ)に1日の食物繊維摂取量の52%が含まれているのだから、これほどあり難いことはない。

私がブラン・シリアルの箱を手にとることになったのは、それがLoblawsの「ブルー・メニュー」商品ラインだったからだ。「ブルー・メニュー」は、比較的健康的なものばかりだから、箱をひっくり返したりして、いちいち栄養価をチェックする手間を省いてくれる。味に関して言うと、やはり甘過ぎる感はあるものの、砂糖なしシリアルと半々にするとよい感じ。案の定、うちの北米猫も喜んで食べている。

Wednesday, August 10, 2011

スモア(味のアイスクリーム)


北米キャンプに欠かせないステイプル・フード

ペルー出身の友人ホセが、今年初めてキャンプに行ったと言う。概してカナダ文化に批判的なホセも、ブルース・トレイルのキャンプはお気に召したようで、「これからは毎年夏に家族でキャンプに行くことに決めたよ」と語ってくれた

元山岳部員の私としては、アップダウンのない道を歩くのは多少退屈ではあるが、山なしのオンタリオでは致し方ないということで、毎年8月になると夫とともにキャンプにでかけていたものだ。


普段は甘いものには見向きもしない夫が、キャンプに行くとなると調達してくるのがマシュマロ。あれをキャンプファイヤーのまわりで焼いて食べるんだよね、カナダ人は。近くから折ってきた木の枝にマシュマロを突き刺して、キャンプファイヤーの火にかざしている子供たち(と大人)の風景は、日本人の子供がキャンプファイヤーのまわりで「燃えろよ、燃えろ」を歌うのと同じくらい典型的な風景である。直火にかけられ香ばしく焼けた表面、柔らかくクリーミーになった中身のコントラストが何とも言えないらしい。


そして、その極めてシンプルな「焼きマシュマロ」をアップグレードしたのが「スモア(S’mores)」であって、焼けたマシュマロととろけるチョコレートをグラハム・クラッカーでサンドウィッチにしたゴージャスなバージョンである。やはりキャンプのステイプル・フード「スモア」は、「(Have) some more?(もう少しどう?)」に由来する名詞で、あまりのおいしさについつい手が出てしまうという意味なのですって。

というわけで、このスモアをアイスクリームにすれば、平均的カナダ人の心をがっちりつかむに違いないと考えるマーケッターがいても不思議ではない。クッキー&クリームに似た、どこまでも甘いキャラメル味。確かに北米人が好きそうな味である。

私たちにとって8月の恒例行事だったハイキングにキャンプ。「ベイビーが生まれた今年からはそれも断念せねばならないわ」と言った私に、カナダ人の知人は「僕なんて0歳からキャンプに連れて行かれてたらしいよ」と語った。幼児を乗せたカート付き自転車で町中を走るカナダ人を初めて見たときのような驚愕と畏怖の念を覚えたね、あのときは…。